乳がんと転移

乳がんと転移

乳がんは、全身病という別名を持っています。初期の段階から全身へ転移しやすい特性があるため、このような異名で呼ばれているのです。たとえ自己検診や定期健診で早期に発見しても、がん細胞が全身に送られてケースも少なくありません。その上乳がんはゆっくりと進行していくので、発症に気づくまでに時間がかかってしまうようです。手術で取り除いても、がん細胞が残っている可能性も高いので注意が必要でしょう。そもそもがん全般に言えるのが、転移することが十分にありえるという危険性を秘めていることです。転移した部位により、症状や治療方法などは変わります。仮に乳がんが転移しても、あきらめずに治療してください。放置しておくと、様々な影響を及ぼしてしまうからです。

 

たとえば骨に転移した場合は、骨がもろくなります。そうなると骨折しやすくなるので、日常生活に支障をきたしてしまうでしょう。脊髄に転移した場合は、もっと深刻かもしれません。神経が圧迫され、下半身に麻痺が起こることもあるのです。更にがんの進行が早まってしまうため、完治する可能性がガクっと下がってしまいます。こうした状況を改善するため、放射線療法やステロイド剤などの薬物療法を行うことが多いのだそうです。肝臓や肺などの内臓に転移した場合は、ホルモン療法や薬物療法で対処するようです。肝臓への転移は、症状が分かりにくいと言われています。腹部の圧迫感などが引き起こされるようなので、ひとつの目安と捉えても良いでしょう。

 

なお、肺に転移した際には、咳や息切れを起こりやすくなるとのこと。がん細胞が血液によって全身に運ばれる可能性が高くなるようなので、早期の改善が求められます。いずれのケースにおいても、転移した箇所や数、大きさを把握することが肝心です。その上で医師に診断を仰ぎ、治療を行ってください。早期の対策によって、症状は大きく緩和されます。手遅れになる前に、最善の努力を行っていただければと思います。


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